60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

よく動けば、老後もすこやかに暮らせるか!? そんな試みを楽しむ日々を綴ります~~The fitness journey of a Tokyo woman in her 60's

本/books

ミトコンドリアを活性化させる~Stimulate Mitochondria

先日、図書館で、目についた『体を冷やせば健康になる』(光文社、2022年11月)。 「温活」という言葉があるほど、「体を温める」ことに、血流促進をはじめとするさまざまな効果が謳われている昨今なのに、真逆の行為を勧めるタイトルに惹かれた。 しかも、…

自分で自分を作る~Have Fun on My Journey

折に触れて、見返す文章がある。『雨のなかの日時計』(角川文庫 by 片岡義男)という小説のなかに出てくる女性の言葉だ。 自分できめた方針や基準に厳格にしたがって、自分で自分を作ることをぜひともやってみたい…… 奥付を見ると、「平成三年一月二十五日 …

V・I・ウォーショースキー再び~I Get To Be My Own Boss

最近、私のなかで、女性探偵「V・I・ウォーショースキー」の存在が再燃している。 V・I の生みの親は、サラ・パレツキー氏。今から30年以上前、30歳になったばかりの私は、幼い息子と娘を育てながら、文芸翻訳を生業にしたいともがいていた。その約10年前か…

移動のお供にコージーミステリ~Do You Like Cozy Mysteries?

2月の母訪問時のお供は『死体はヨガのポーズ』(ダイアナ・キリアン著/早川書房)。裏表紙のあらすじ紹介には「コミカル・ヨガ・ミステリ」とある。ヨガもミステリも好きな私には最適な同伴者ではないか、と鞄に入れた。 タイトルから推察できるように、犠…

私はいつだって私~Our Story Has Been Going On

またもや、良書と出会った。図書館の棚から目に飛び込んできた『愛媛県新居浜市上原一丁目三番地』(鴻上尚史著、講談社、2023/3/27発売)。 作家、演出家、映画監督として活躍されている鴻上尚史氏の自伝的小説。いや、自叙伝なのだろうか? 新居浜市で過ご…

『さよなら肉食──いま、ビーガンを選ぶ理由』~"Once Upon a Time We Ate Animals"

『さよなら肉食──いま、ビーガンを選ぶ理由』(ロアンヌ・ファン・フォーシュト著、 井上 太一訳)。図書館の本棚から何気なく手に取ったものの、最初(元畜産農家たちの苦悩の話)からずしんと心に響くものがあり、なかなか読み進められなかった一冊。 裏表…

コーヒーの木~Getting Pleasure Even From Just Looking At

数か月前に園芸店で見つけて購入したコーヒーの木。 分類:アカネ科のコーヒーノキ属学名:Coffee arabica最低温度:約8℃主な用途:室内向け観葉植物置き場所:直射日光のあたらない、質名の明るい場所水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与える追肥:置き…

レクチンフリーの食事~I Cannot Eat This and That?

レクチンフリーという食事法を聞いたことがあるだろうか? レクチンとは、毒性の強い植物性タンパク質の総称。動くことができない植物が捕食者から身を守るために身に着けた武器のようなもの。プロテニスのジョコビッチ選手が著した『ジョコビッチの生まれ変…

イマジネーションの源泉~One of the Least Boring Places

若い頃から、本屋さんで過ごす時間が大好きだ。目的の書物を求めるために行くのはもちろん、ちょっとした隙間時間に立ち寄ったり、待ち合わせ場所として使ったり……。若い頃は、読みたいと思った本には惜しみなく投資したものだ。しかし、歳を重ね、本棚に入…

人生の後半戦は軽やかに~The Lighter, The Better?

図書館で数十人待ちだった『60歳過ぎたらやめて幸せになれる100のこと』(宝島社、2021年10月)の順番が回ってきた。 これまで生きてきた60年という年月の中で、望むと望まないにかかわらず、多くのもの、人との縁、考え方、習慣を手にしてきた(だろう)が…

美味しい三姉妹~Yummy As Well As Rich in Enzymes and Polyphenols

信州の葡萄3種をいただいた。大好きだけど、値段が高いので自分のためには買ったことがないシャインマスカット!巨峰とよく似たナガノパープルと、名前がおしゃれなクイーンルージュは初めて見る品種。3種併せて信州葡萄三姉妹というと教えてもらった。三女…

風になびく柳のように~Live Your Life Flexibly

いつも拝読しているHatenaのブロガーさんが言及していたり、友人から勧められたりして読んでみたいと思っていた和田秀樹さんの本。図書館にもたくさん所蔵されているので、さっそく3冊を予約した。 ①『60歳からの勉強法』②『70歳が老化の分かれ道』③『80歳の…

4、2、1、そしてe-bookへ~Which Do You Prefer, Digital or Paper?

活字世代なので、普段の読書はもっぱら紙媒体の書籍だけど、最近、Kindle版書籍を資料として閲覧することになった。エージェントから指定された3冊のうち、2冊はKindle Unlimitedの読み放題の対象。初めてKindle Unlimitedを利用する場合、30日間無料体験の…

ちょっと一服~Take A Little Break

お盆は過ぎたけど、散歩がてら、実家の宗派と同じ曹洞宗のお寺に参拝してきた。人っ子一人いない境内には、蝉の合唱が鳴り響き、隣接するお墓から線香のにおいが漂ってくる。なんだか懐かしいような背筋が伸びるような、そんな思いで手を合わせる。 お賽銭箱…

いつだってぶっつけ本番~Life Has No Rehearsal

『やっとひとり』(by小沢瑞穂、晶文社1996年出版)をパラパラと再読した。娘さんの結婚を機に始まったひとり暮らしのことなどを綴った翻訳家、小沢瑞穂さんのエッセイ。まだ、30代の子育て真っ最中の頃、自分にもいつか来るだろうその時を想像しながら一気…

流れは筋トレ~Make Strength Training a Habit

図書館で予約してから1年以上待ってようやく順番が回ってきた『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン (著),、久山 葉子 (翻訳)、2020年11月)。 左:一年以上予約待ちとは多くの人が何らかの危機感を感じている証拠か?/右:図書館前の可憐な花 今年になってか…

過去に遭わせてくれる一冊~Taking Me Back to the Past

馴染みのない車に関連した英日の仕事。この3日、あれこれ表現を探るなか、確かあの本……と頭に浮かんできた一冊。数回に及ぶ「本棚お助け隊」を利用した本の大量処分もすり抜けて、今も本棚に収まっている『雨の日には車をみがいて』(五木寛之著、角川書店、…

同じリズムで生活する~Be Mindful of My Daily Routine

『心の中に「静」を持つ』(片岡鶴太郎著、2018年、サンマーク出版)。4年前、まだBikram Yogaに毎日のように通っていたときにタイトルにひかれて読んで以来の再読。 この本の中では「ヨガ」ではなく「ヨーガ」と表記されている。一説によると、アメリカ経由…

何の予定もない日曜日~Spending Time By Myself For Myself

今日は、久しぶりに何の予定もない日曜日。こんな日は、マイペースで自分の時間を思いっきり楽しみたい。 念入りに朝のルーティンで身体を目覚めさせ、時間に追われることなくゆっくりと朝食を堪能した後は、近くの公園までウォームアップラン1kmと公園内ラ…

マイルールを徹底する~Stick to What I Want to Be Like

前回の投稿で「なにより睡眠が大事」と書いたくせに、その夜の睡眠がこれ↓ 仕事が立て込んでいるにもかかわらず日中に集中できなかった。夜に弱いので9時過ぎるとあくびの連発。せめてもう少し頑張りたかったが、頭が回らず、断念して寝ることを選んだ結果、…

進みたい方向性を自覚する~Be Professional in Working

「プロフェッショナルであること、このスポーツを愛すること、自分がどこから来たのか、どこに行くのかを自覚して、自分を律して毎日走り、インスピレーションを与えることが必要だ」 (出典:まさに走る芸術!“史上最強ランナー”キプチョゲが東京で魅せた42…

スマホ節食を試みて~Be a Good Friend with Your Smartphone!

スマホ節食の実験を始めて約1ヵ月経った。目が疲れるので、断食はできないけれど、せめて見る時間を減らそうという試み。 今の感想……多機能なスマホは、やっぱり生活を快適にしてくれる優れ物なので、これからも便利に使いたい。昔は思いもしなかった外出先…

腸をご機嫌にする〜Are Your Intestines Happy?

先日のサツマイモに続いて、今日も最近よく食べるもの、納豆のことを書こう。 子供の頃、納豆は父が食べる臭いモノでしかなかったけど、社会人になりたての頃、安価で栄養価が高い納豆を常食することにトライしたことがある。どうにもこうにも苦手な臭いをガ…

ライフワーク~A Theme Throughout Life

1924年生まれの女性が97歳となった今も看護師として現役で働いているという。彼女の働き方が綴られた『死ぬまで、働く。』池田きぬ著(すばる舎、2021年11月30日発行)を読んだ。 池田きぬさんは17歳の時に赤十字の看護学校で学び始め、戦時中の19歳のとき、…

すっきり心地よく~Hoping for a Simpler Life?

『シニアの断捨離』(宝島社、やましたひでこ監修)が図書館で目に留まった。 約10年前にポピュラーになってよく耳にする断捨離という用語。元々は、断行・捨行・離行という仏教の修行の考え方がベースにあるらしい。その教えをヨガで学んだやましたひでこさ…

今が旬〜Wisteria Season

気温低めで風も強い週明けの朝〜気づけばなんと4月も後半だ!下り坂の景色のように日々が過ぎていく。改めて、毎日を丁寧に過ごしたいと思う。 今日は抱えている仕事もなくのんびりと朝食をとり、いつもの公園を走り、午後から、今度は藤の花を愛でにもう一…

インフラ整備が大事〜Inducing Capillary Formation

図書館に行くと、たいてい、ランニングやヨガの雑誌をにささっと目を通す。今日閲覧したのは『ランニングマガジンクリール5月号』。 Fitbitの「ランニング」コミュニティでは、おすすめシューズの紹介なども時に見かけるが、私が愛用するMBTが誰かの推しにな…

スポーツは体にわるい?〜Sports are Harmful?

先日、Fitbitのランニングコミュニティで目に留まった投稿。私よりはるかに若いと思われる男性が『スポーツは体にわるい』(加藤邦彦著、KAPPA SCIENCE、1992年出版)を再読して、自分は何のために走っているのかを自問し、これからは楽しむための「ゆるラン…

美しく走る~Running with Grace

今日も図書館で目について借りて読んだ本のことを書きたい。『それからの僕にはマラソンがあった』by松浦弥太郎(2017年筑摩書房) 雑誌『暮らしの手帳』の編集長をしていた43歳のとき、肉体的にも精神的にも疲れ果て心療内科でもらった薬を前にした著者。し…

虚しい万能感〜We Cannot Deceive Ourselves by Adding Lies to Lies

「万能感」といういう言葉を、初めて知った。 図書館で順番待ちをしているときにふと目に入った文庫本、角田光代著『紙の月』。先日から環境問題に関する本を読んでいたので、ガラッと違った本を読みたいと思って借りてみた。一気読み。映画化もテレビドラマ…