60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

よく動けば、老後もすこやかに暮らせるか!? そんな試みを楽しむ日々を綴ります~~The fitness journey of a Tokyo woman in her 60's

ライフワーク~A Theme Throughout Life

1924年生まれの女性が97歳となった今も看護師として現役で働いているという。彼女の働き方が綴られた『死ぬまで、働く。』池田きぬ著(すばる舎、2021年11月30日発行)を読んだ。

 

池田きぬさんは17歳の時に赤十字看護学校で学び始め、戦時中の19歳のとき、療養所の看護要員として召集されてから、結婚や出産のときを除いて、ほぼずっと働いてきた。なんと、今の職場のサービス付き高齢者向け住宅の仕事は、88歳の時に応募したというから驚きだ。長年携わってきた看護という知識と経験があるがゆえのことだろうけど、それにしてもそのチャレンジ精神には脱帽する。

 

彼女の家の居間には「世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事を持つということです」という心訓が飾られている。彼女は言う。「長い年月、それは苦労もたくさんありました。でも97歳となった今は、苦労が私という人間を作り上げてくれたと思えるのです」

 

一生涯を貫く仕事とは、まさにライフワーク。彼女は、看護学校に入ったときから、あるいは子育てで忙しい時から、看護の仕事をライフワークだと思ってきたわけではないだろう(実際、出産後の仕事は家計を助けるためだったらしい)。家族の中で役割や立ち位置が変わりながらも、目の前の仕事を淡々とこなしていくうちに、いろいろな思いや経験が積み上がり、看護の仕事がいわゆる彼女の天職になり、結果としてライフワークと言えるものになったのだと思う。

 

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私にとってライフワークとなるテーマはあるだろうかと考えてみる。ライフワークとは金銭や名声などの見返りがなくとも、一生を通じて究めたいと思えること。仕事とは限らない。長く翻訳や通訳ガイドの仕事に携わってきたが、これから先それらが私のライフワークになりえるだろうか?たとえ報酬がなくても、時間とエネルギーをかけたいだろうか?と自問してみる。ふーむ。今は、やっぱりこれらは仕事だ。

 

先日、日本年金機構から書類が届いた。62歳から、いわゆる特別支給の老齢厚生年金を受け取る権利が発生するという。これに関しては、繰り下げして請求を遅らせても増額することはないとのこと。フリーランサーの期間が長いので、雀の涙とも言えない微々たる金額だがもう年金をもらう年齢。いまだに自分のライフワークはこれっと言えるものは見つからないが、興味のある健康と運動にはアンテナを張り、少しずつでも活動を続けていきたい。

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早いものでもう2月。1月は、スマホ節食を試みる実験中で、デバイスを持たず気ままにランニングを楽しむ日々が多かったが、1月最終日はNRCで計測。寒いなか頑張った後は、リラックスタイム。カカオ100%のチョコレートはブラックコーヒーとの相性も良くギルトフリー、慣れると濃厚で癖になる美味しさだ。