H&Mが新ブランド「H&M Move」を立ち上げた。動きやすいことに焦点を当て、サステナビリティにも配慮してつくられたウェアを売り出している。
このブランドとコラボレーションしているのが、現在84歳のジェーン・フォンダだ。ハリウッドの大物女優で、アクティビストとしても活躍しているが、私の中で、ジェーン・フォンダと言えば、彼女がプロデュースした『ワークアウト』というエアロビクスのビデオの第二弾(?)。映画のビデオではなく、『ニューワークアウト』と題したVHSを紀伊国屋で見つけた時のことははっきり覚えている。もう30年も前、子供たちも幼くて、翻訳の仕事もいまだ光が見えなかった30歳そこそこの私は、軽快な音楽とレオタードに身を包んだカッコいいそのボディに引き付けられた。
エアロビクスのビデオだけど、当時、古い集合住宅の2階に住んでいて階下に響くので、毎日のようにやったのは、ビデオの最後の30分弱のマット運動。お腹と脚とヒップを鍛えるワークアウトだ。再生回数が多すぎてテープが擦り切れてしまわないようにダビングしたVHSを使ったものだ。その後、環境が変わり、空手やスポーツクラブのダンス、ヨガにはまっているときは、自宅でこのワークアウトをする時間もエネルギーもなく、最近はすっかりこのビデオの存在を忘れていたが、H&M Moveの記事で改めて思い出すきっかけをもらった。なつかしい。
昨日から、秋を通り越して冬の寒さがやってきた。昨日の朝は、図らずも小糠雨ながらシャワーランとなった。滑らないように慎重に。ひっそりとした公園に金木犀が静かに匂っている。
今朝は出るときからしっかりと雨が降っていたので、手袋とレッグウォーマーを付けて食料品の買い物もかねて、散歩。そして、午後の早い時間に、久しぶりにJane FondaのNew Workoutにトライした。右下の心拍数が示すように、最初の腹筋がかなりきつい。しかし、どれも、40年も前に製作された内容とはとても思えない。体を鍛えることの本質は変わらないということなのかもしれない。今思えば、このワークアウトをやっていたことが、その後の空手やダンスやヨガの練習にどれだけ役立ったかがわかる。自己流で毎朝ストレッチや自重筋トレをしているけれど、軽快な音楽とプロのリードによるワークアウトはやっぱり快適だ。これからもお世話になって、元気な体作りに励みたい。
