『やっとひとり』(by小沢瑞穂、晶文社1996年出版)をパラパラと再読した。娘さんの結婚を機に始まったひとり暮らしのことなどを綴った翻訳家、小沢瑞穂さんのエッセイ。まだ、30代の子育て真っ最中の頃、自分にもいつか来るだろうその時を想像しながら一気読みしたのを覚えている。大量の本の処分時にも生き残ってきた一冊。
見返しの文章を目にしただけで、今でもワクワクしてくる。
娘が巣立ち、やっとはじめてのひとり暮らしが始まった。さあ、これからが私の本番!
結婚しても、彼(夫)は大人だから自分が変わるとは思わなかったし、実際そうだった。しかし、母親になることがわかった時、これは変わらなきゃと思った。なにしろ赤ん坊は何も知らず何もできないのだ。あれから36年……息子が数年前に伴侶を得て、娘も伴侶を得た今……ぽっかり空いた娘の部屋のスペースを自由に使えるようになったように、自分のために使える時間もエネルギーも増えるだろう。今までもいつだってぶっつけ本番だったし、これからもそれは変わらないだろうけど、さて、人生の終盤、どんな本番になるかな。若いときのようにがむしゃらに頑張ることができない分、丁寧に向き合い、どうせなら楽しみたい。
今日も暑かったけど、意外と湿度は低めで時折吹いてくる風に助けられたランニング。大量の汗をかき、持参した水では足らず、コンビニでエビアンを購入。最初の一口の美味しかったこと。動けることに感謝!