60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

よく動けば、老後もすこやかに暮らせるか!? そんな試みを楽しむ日々を綴ります~~The fitness journey of a Tokyo woman in her 60's

同じリズムで生活する~Be Mindful of My Daily Routine

心の中に「静」を持つ』(片岡鶴太郎著、2018年、サンマーク出版)。4年前、まだBikram Yogaに毎日のように通っていたときにタイトルにひかれて読んで以来の再読。

 

この本の中では「ヨガ」ではなく「ヨーガ」と表記されている。一説によると、アメリカ経由で日本に入ってきたものは「ヨガ」でエクササイズを目的としたもの。一方、中国経由で入ってきたものは瞑想や精神統一を目的として「ヨーガ」と発音するという。

 

57歳で出会ったヨーガをすることで外側の騒がしさと反比例するように内面に静けさが広がっていったという著者にとっては、まさしく後者なのだろう。

 

お笑いタレント、俳優、画家、書家などさまざまな顔を持ち、プロボクサーの経験もある著者は、こう語っている。

ヨーガを始めてから、できる限りひとりの時間を作り日々同じ生活リズムを楽しむ。自分の身体、自分の心と向き合って同じリズムの中で自分を観察し、内側を掘り下げていく。進化から深化へ、そして真化へ、内面の静けさを重んじながら毎日を丁寧に生きていく=年齢を重ねることは豊かなことだと気づく。

 

通常は、午前1時に起床し、白湯を飲んだあと、4時間のヨーガをしてから2時間かけて朝食。そして、日々の生活の中で、ヨーガと睡眠のどちらかならヨーガを優先させる。ヨーガをすることで疲れが取れて、瞑想でしっかりと休息も取れるという。ストイックな生活の極みのようだが、とても読みやすい文章からは、穏やかな笑顔の著者が人生を心置きなく楽しんでいるという印象を受ける。生きていくうえでの自分の哲学を持っているからだろうか、ゆとりのようなものを感じる。

 

私は、睡眠よりヨガを優先させることはないが、4年前よりも共感するところが多かった。時には変化を求めて冒険したいと思うが、毎日、同じリズムで生活することの心地よさを感じている今日この頃だ。

 

今日もゆるジョグとヨガで身体を整えた後、本書を図書館に返しに行く途中、珍しいハンカチの木を見つけた。花言葉は「清潔」だとか。ほんとに白いハンカチのようだ。