60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

よく動けば、老後もすこやかに暮らせるか!? そんな試みを楽しむ日々を綴ります~~The fitness journey of a Tokyo woman in her 60's

流れは筋トレ~Make Strength Training a Habit

図書館で予約してから1年以上待ってようやく順番が回ってきた『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン (著),、久山 葉子 (翻訳)、2020年11月)。

左:一年以上予約待ちとは多くの人が何らかの危機感を感じている証拠か?/右:図書館前の可憐な花

今年になってからスマホ断食ならぬスマホ摂食を試みスマホとの付き合い方を意識してきたが、正直、日常でスマホに頼っているシーンがなんと多いことかと実感した。スマホひとつあれば財布を持ち歩かなくても対応可能なお店が多くなってきたし、外出先で仕事のメールにも対応できるし、音楽も聴けるし、写真も撮れる。この小さな手のひらサイズのガジェットに、財布とPCとウォークマンとカメラとストップウォッチと電卓と……もっと多くの機能が詰まっているのだ。インターネットはもちろんワープロもない手動のタイプライター時代を知っている私には驚きだ。

 

ただし、だ。この便利なスマホに、私たちの脳は適応できていないという。脳はまだ狩猟と採集の時代から変化していないため、睡眠、運動、人との直接のつながりを必要としているのに、それを無視し続けスマホに依存することで、集中力が低下し、孤独感が強まり、精神的な不調に陥る危険性がある、と著者は警鐘を鳴らす。実際に、スティーブ・ジョブズなどのITの先駆者たちはそのデメリットを認識し、自分や子供のスマホ利用時間を制限しているらしい。

 

では、当たり前の存在となったスマホとどのように付き合っていけばいいのか?まずは、自分のスマホ利用時間を知って、客観的に自分がどれだけスマホを見ているかを把握せよ、と著者はアドバイスする。そして、目覚まし時計や腕時計の代わりにスマホを使わないとか、意識的に一日1~2時間はスマホをオフにするなどと続く。

 

そうした工夫をしたうえで、著者は、下記のように運動を推奨している。

あらゆる種類の運動が知能に良い効果を与える……散歩、ヨガ、ランニング、筋トレ――どれも効果があった。運動によっていちばん改善されたのは、知能的な処理速度だ。運動をしていると頭の回転も速くなるというわけだ。
いちばんいいのは、6か月間に最低52時間身体を動かすことだ。これは週に2時間という計算になる……それより長く運動しても、さらに効果があるわけではないようだ。もちろん体のコンディションはよくなるだろうが、脳だけの話をすると、週に2時間当たりのどこかで効果に限界がくる……脳の観点からみると、心拍数は上げないより上げた方がいい。といっても、速足で歩くだけでも驚くほどの効果がある(p216)


そして、個人的に目がハート♡になったのがこのくだり↓

 

直系の先祖に会ったとしよう……女性ならば母親の母親の母親の母親の母親だ。そうやって何世代も遡って、一万年前に生きていた先祖に会ったとしたら? 一万年も離れた親戚に対するあなたの第一印象は、「なんてよく鍛えられた肉体なんだろう……」のはずだ。(p215)

 

スマホ断食はできないが、スマホ摂食は続け、やっぱり運動しよう。遠ーい先祖様のように、鍛えられた肉体の持ち主になりたい。

 

朝食後、ゴミ出しがてら、血糖値上昇を抑えるためにマンションの階段昇降とすぐ近くの神社参拝だけのつもりで玄関を出たが、あまりの気持ち良い天気に誘われて、2時間近くの散歩になった。もちろん、5分ばかりだと思っていたので、スマホは持たず、鍵だけ握りしめて。スパッツにGジャンだけ羽織って、スニーカーだけど靴下も履かず。気まぐれな散歩だったが、最近気にしている心拍数のゾーンは、脂肪燃焼と有酸素運動でいい感じ。

 

その後、最近始めた下記の筋トレを15分弱。前回のfitbitの3週間チャレンジは毎日階段50階分が目標だったが、今回は上腕三頭筋の強化にした。なので、最初は立って行う①と④だけだったが、続けて行うとあまりにキツイので、どうせならと合間に腹斜筋と脚&上腕二頭筋の強化を追加した。心拍数は散歩と同じくらいだけど、キツイのは断然こっち。しばらくはこのくらいの低めの負荷で筋トレを習慣化したい。

①トライセプスエクステンション10回×3
②スクワット10回×3
③ツイストクランチ左右20回×3
キックバック10回×3
⑤サイドクランチ左右20回×3

※①、②、④は左右の手に2kgのウエイトを持って。
※③、⑤はマットの上で。朝一でクランチとヒップレイズは100回ずつやっているので腹斜筋を鍛えたい。

左:鍵だけ持った身軽な散歩。紫外線対策がゼロだったけど、気持ちよかったから、まっいいか
真ん中:筋トレはきついけど達成感がある。自宅でできるのでサボる言い訳はないね
右:2kgの鉄アレイと、錆びついたベンチプレスのバー

昔、自宅にはベンチプレスがあった。心身ともに強い女性にあこがれて買ったけど、宝の持ち腐れになってしまい、引っ越しのときに処分したが、本来なら左右にウエイトをつけるバーだけは残っている。錆付いているけど、今後の筋トレに、このバーを持ってのスクワットもいいかもしれない。

 

最近読んだ『60(カンレキ)すぎたら本気で筋トレ! 』(船瀬俊介著、興陽館、2018年8月)からもらったメッセージは↓

 

筋肉は「老化」しないが「退化」する。つまり、筋肉は何歳からでも発達するが、何歳でも使わなければ衰退する。(p56)

 

走りすぎにストップがかかっている今、流れは筋トレか!

さっぱりした後の仕事のお供は『The Stranger』と『52nd Street』by Billy Joel🎵