私の日常の必需品のひとつにMBTという靴がある。
「MBT=Masai Barefoot Technology」で、素足で大地を長距離歩いても
疲れを知らないというアフリカのマサイ族の歩きに着想を得て開発された靴。
特殊なソール構造がアスファルトの硬い地面を歩くときでも、
まるで柔らかで凹凸のある大地の上を裸足で歩くような感覚を再現する。
その「自然の不安定さ」が足部のさまざまな関節の運動に働きかけ、
姿勢の維持に必要な筋肉を活性化し、さまざまなメリットをもたらしてくれるという（写真を参照↓）。
通訳ガイドの仕事で一番好きなのはFITという個人のお客さん対象のガイド業務。
ホテルで初めてお会いし、お客さんの希望や私のお勧め場所へとご案内する。
車で移動のときもあるが、たいていは公共交通機関を使う。
つまりは、1日8時間都内をよく歩くことになる。1日2万歩はざら。
その結果、足底筋膜炎（たぶん）になったことがある。
夏はエスパドリーユ、春秋はUGGかプーマのフラットシューズ、
冬はヒルズアベニューかUGGのブーツが定番だったが、
どの靴を履いても足の裏にビビッと痛みが走るときがあった。
いくつかフットケア系の整体サロンのお世話になったり、
アシックス歩人館でカスタマイズしてもらったり、悪戦苦闘していた。
そして、2019年の2月、下見のため歩いていた赤坂で、このMBTと出会った。
MBTを履いて歩いた時の安心感と高揚感は今でも覚えている。
これなら、どこまででも歩ける！
いまでは、仕事のときも散歩やジョギングのときも手放せない。
少しごつい感じでエレガントではないが、実用性重視で選ぶならまちがいなくMBTだ。
今朝の気温はまだ季節外れで高く17度もあったが、3～4mの北風。
時折、風にあおられた落ち葉がぴゅーと舞い上がるなか、
少しヘロヘロ気味で7.05km。
