60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

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よく動けば、老後もすこやかに暮らせるか!? そんな試みを楽しむ日々を綴ります~~The fitness journey of a Tokyo woman in her 60's

お弁当の思い出~My Memory of Lunch Boxes

私が使わせてもらっている「はてなブログ」では、「今週のお題」があってそのお題に関連した記事を紹介するコーナーがあると知った。少し前のお題が「お弁当」の思い出だったので、遅ればせながら、今日はお弁当のことを書いてみようと思う。

 

子供の頃、母が遠足の時によく作ってくれたお弁当はお花畑のようだった。巻き寿司とおにぎりとどっちがいいかと聞かれ、たいてい私はおにぎりと答えていた。母のおにぎりは半分が海苔で半分が薄焼き卵で巻かれていて、その間のところどころにかわいいサクランボがあって、色鮮やかだった。蓋を開けた途端、うきうきしたのを覚えている。

 

母親になってからは、何といっても子供たちに作ったお弁当。幼稚園の頃のお弁当箱は手のひらよりも小さいサイズ。彼らが小学生になってから、我が家では玄米を食べていたけれど、子供のリクエストからお弁当は白米にしていた記憶がある。お弁当時代の夕食は、次の日のお弁当のおかずを意識して作ったものだ。料理が下手な分、彩りだけには気をつけていたが、よく冷凍食品のお世話にもなった。息子が高校生になり、アメフト部に所属していた時は、身体をつくるためにおにぎり10個作戦というのがあった。お弁当以外に毎日のようにおにぎりをたくさん作ったものだ。記憶に新しいがもう20年近くまえのこと。

 

私が誰かのために一番最初に作ったのは、記憶が正しければ……結婚する前に、夫と彼の友人たちと遊びに行った時に作ったもの。当時、まだ学生で4畳半一間とキッチンとは言えないコンロがひとつあるだけの狭いスペースの所に住んでいたので、料理の経験がないうえに道具もない。何とかおにぎりを作ったものの、蓋を開けると握り方が甘かったのか、おにぎりの形を呈していないぐちゃぐちゃのご飯が目に飛び込んできた……アッと思った瞬間、夫がすごい勢いでご飯だけを食べていた……一瞬で状況を悟った夫の優しさだ。この時以来、私のおにぎりは、ぎゅっと固い。

 

そんな夫も50歳を過ぎたころから、健康のためにお弁当を持っていくことに決め、子供たちのお弁当作りから解放された私に、また朝の弁当作りが加わった。お弁当箱も随分と多様になり、スリムな形の2段式の物を愛用していた。もう彼が定年を迎えた今、誰かのお弁当を作る日常はなくなったが、お弁当とは作る側にも食べる側にもちょっとした幸せを与えてくれているのかもしれない。

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1年前の夫の玄米弁当〜the brown-rice lunch boxes I prepared for my hubby about a year ago