60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

よく動けば、老後もすこやかに暮らせるか!? そんな試みを楽しむ日々を綴ります~~The fitness journey of a Tokyo woman in her 60's

ぽっかり空いた時間〜Refreshing Time in Kyoto

先週の平日、仕事のリスケでぽっかりと2日間の時間ができた。迷わず、学生時代を過ごした街、京都へ。初めて一人暮らしたした街だ。もう40年という月日が経っているが、思い出がそこここに詰まっている。

 

京都の街を南北に流れる鴨川〜季節を問わずよく川べりを歩いたものだ。お金がなかったから映画はほとんど八坂の祇園会館の2本立て。下宿近くの疎水べりから平安神宮にかけては時々ランニングした場所(今回この地を訪れて蘇ってきた記憶……ある早朝ランニングしていたら、止まっていた白い車に跡を付けられ(たように思い)、怖くなって必死で走って帰宅し、ゼイゼイしながらラジオをつけたら、大平首相の急死を知らせるニュースが飛び込んできた……それから朝ランはやめたのだった)。そして、約4年お世話になった東山二条の小さなアパートはもうなく駐車場になっている。なんと車一台分の狭い場所の2階に私は住んでいた。申し訳ない程度についていたガスコンロと押し入れがあるだけの4畳半一間。バイトでためたお金で買った白木のベッドと折り畳みデスクを置くともうスペースはほとんどなかったが、私のお城だった。大家さんが同じ大学出身ということもあって、家賃は確か一万円ちょっと。お風呂はもちろんないから銭湯に通っていた。1回が110円だったか。銭湯の娘さんが日焼けした奇麗なお姉さんでビキニの跡がばっちり……彼女に憧れて私も日焼けを試みたものだ。もうその銭湯は見当たらず、バイトしていた京都市役所裏の喫茶店「アンリ」もなくなっていたし、家庭教師をしていた可愛い女の子の町屋風のお宅も見つからなかった。

 

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左から:五条大橋から望む鴨川、祇園会館は未だ健在、
岡崎から見た平安神宮の鳥居、下宿跡の駐車場

曇り空の初日とは打って変わって翌日は快晴。朝6時過ぎにホテルを出発し、約15キロをゆっくりときょろきょろしながらランニング。烏丸通を京都駅から今出川通まで北上し、右に折れて出町柳を通り百万遍まで。東大路通を今度は南下。歩道が狭く走りづらいので岡崎から聖護院蓮華蔵町(住んでいたところ)を経て鴨川沿いの川端通をさらに南下。四条大橋で鴨川を渡り四条河原町から五条烏丸まで家庭教師をしていた子のお宅を探しながらジグザグに走り、最後は東山本願寺京都タワーを右手に見てホテルに戻った。その後、(コロナ対策で)既に盛り付けられた小鉢を選ぶ方式のブッフェで朝食を取り、さらに思い出深い地を散歩。見覚えのない護王神社を見つけ、足腰の神社ということで、老後の健康を願いお参りする。引いたおみくじはなんと「凶後大吉」……つまり大凶^^;; 曰く「困難な道もたゆまぬ努力によってひらかれる」と。思わず背筋を伸ばし「はいっ!」と返事した。

 

この教えの通り、これからの人生もいろいろなことがあるだろうが、自分の軸をしっかり保ち、怠けることなく精進したい。よく動きよく働き、いっぱい笑って、ヘルシーで美味しいものを食べ、よい睡眠を取ろう。身体も心も仕事も日々の鍛錬を忘れることなく頑張ろう。わずか24時間ちょっとの滞在だったが、日本の古都は、私の甘くほろ苦い青春そのものであることを再確認し、この先の人生の大きな活力をもらって、帰りの新幹線に乗った。

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左から:朝6時過ぎホテルから朝ラン開始、思い出の場所を15㎞弱、
足腰守神社でお参り、引いたおみくじ、快晴の御所