LA発の「HappyCow」は、日本の食べログのようなオンライングルメ情報サイトだ。ただし、ヴィーガンやベジタリアン向け。このHappyCowで2019年に世界一に選ばれたのが、なんと自由が丘にあるレストラン、『菜道』。
10年前、東京でヴィーガン対応のレストランを見つけるのは大変だった。訪日観光ビザの要件緩和、円安、2020のオリンピック・パラリンピック効果などが追い風となって訪日外国人数が激増したこと、環境や健康への意識からライフスタイルや価値観が変わってきていることなどに伴い、日本でも食の多様化が加速しているように思う。
ガイドとして働くとき、ある程度経験を積んでからは、カップルや家族といった少人数のお客さんを対象に仕事を選んできた。なので、グループツアーほどではないけれど、食通とは程遠い生活を送ってきた私にとって、レストラン選びは一苦労だった。お客さんとは朝9時にホテルでお会いして、行先を決めることが多いので、ランチのレストランをあらかじめ決めておくことも予約することもできない。エージェントからもらった情報(お客さんの人数とお名前のみのときも多々あった)をもとに、プラン1〜3くらいを用意しておいて、ランチタイムに浅草ならあそこ、銀座ならやっぱりあそこがいいかなとか、寿司が食べたいと言われたらAかBか、ベジタリアンなら少し遠いけどあのレストランかな~というようにシミュレーションして臨む。
食事制限はベジタリアンやヴィーガンだけではない。私のお客さんは欧米人なので、イスラム教のハラールやユダヤ教のコーシャのように宗教上の理由による食事制限が必要になるときは数えるくらいしかなかったが、アレルギー、病気、主義、好みなどから食事へのリクエストはいろいろだ。ベジタリアンでも、魚を食べるならペスカタリアン、卵や乳製品がOKなのはラクトオボベジタリアン。小麦に含まれるたんぱく質のグルテンがだめなグルテンフリー、グルタミン酸ナトリウム(化学調味料)の使用不可のNO MSG、あるいは低炭水化物のローカーボなど。グルテンフリーの場合でも、セリアック病のためにいっさいグルテンを食べられない人もいるし、好みからグルテンを避ける人もいる。最近はグルテンフリーの醤油をスーパーで買うことができるが、日本食には、調味料や出汁にわずかでもグルテンや動物性タンパク質が入っている場合が多いし、MSGを完全に避けるのもかなり大変だ。
もちろん、食事制限がないほとんどのお客さんからのリクエストはたいていの場合、和食だ。長寿大国でスリムな印象の日本人が食べていて、2013年にユネスコの無形文化遺産にも登録された和食。食べるだけではなく、寿司や蕎麦作りを楽しむ人たちも増えていた。日本の伝統食に満足してもらえるひとときはガイドとしても嬉しい時間だった。
私自身はというと、この10年で食の傾向が変わり、ヴィーガン食に近づきつつある。食の好みによるところが大きいが、食にこだわりを持っている素敵なお客さんとの会話からの影響も大きい。食は、毎日の生活でも、非日常の旅でも大きな楽しみのひとつ。いま、ガイドの仕事がなくなり、どれだけ楽しい仕事だったかを実感するとともに、お客さんのレストラン選びから解放されてほっとしていることも確かだ。さて、インバウンド業界、これからどうなるのだろうか?最後にガイドをしたのは昨年の3/19。もうすぐ一年が経とうとしている。もう一度レストラン選びをする日が来るかな?
昨日は朝から冷たい雨の一日だったので、ジョギングをやめて散歩(途中、ゲレンデワークアウトを20往復)とヨガ20分。重ね着とホッカイロなどで防寒対策をして、雨も思ったほどひどくなかったので、なかなか快適な散歩だった。平均心拍数105bpmが物語っている。モクレンの蕾に雨粒が重なりジュエリーのようだった。今日は、いつも通りのジョギング(6.39km、7.12分/km、151bpm)とヨガ20分。
If you are a vegetarian or vegan lover, you probably know HappyCow, an online platform providing assistance in finding good vegan and vegetarian restaurants, by which surprisingly a vegan restaurant in Tokyo, SAIDO, was rated as No.1 in the world in 2019.
About 10 years ago, however, it was quite difficult to find vegan restaurants in Tokyo. For the past decade (before the Covid-19 outbreak), the number of international visitors to Japan has rapidly and steadily increased, which was mainly caused by weak yen, eased visa requirements, 2020 Olympic/Paralympic Games. Some Japanese lifestyle or values have also been changing from an environmental and health point of view. Accordingly different types of cuisine have been available here, I think.
As a guide, I've very concerned about what restaurant I should take my guests to for lunch. After meeting them at their hotel lobby at 9:00am on the day, we usually discuss and decide where to go, and thus I cannot decide the restaurant for lunch in advance or make a reservation. Based on the information the agent has given me (sometimes only the number of guests and their name(s)), I try to prepare about 3 options: the destinations we would go to, the possible restaurants for lunch. But they sometimes have dietary restrictions: vegetarian, vegan, pescatarian, lacto-ovo vegetarian, gluten free, No MSG, etc. I have to know lots of latest information of Tokyo restaurants. The more, the better! Of course, most of them love Japanese cuisine such as sushi, tempura, ramen, soba, Kaiseki, yakitori, and stuff like that. I was always very happy to see them satisfied with traditional Japanese cuisine.
As for myself, I've gone almost vegan recently because of my food preference as well as the inspiration given by my sophisticated, health-conscious, and smart guests.
Eating is one of the biggest pleasures in life, especially during traveling. Now, as you know, the Covid-19 pandemic has had a terrible influence on the inbound tourism industry worldwide and no one can predict the situation even in the near future. Hmm......I wonder if I'll be able to work as a guide and struggle to look for the best restaurant for my guests again.