60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

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よく動けば、老後もすこやかに暮らせるか!? そんな試みを楽しむ日々を綴ります~~The fitness journey of a Tokyo woman in her 60's

心がうるおう物語~A Very Touching Story

この話はとても心に響く。

 

『変身』の著作で有名なチェコ出身の作家、フランツ・カフカの実話を
スペインの作家、ジョルディ・シエラ・イ・ファブラが書いた物語:
Kafka and the travelling doll』。

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https://rookatme.com/kafka-and-the-travelling-doll/

 

-------------------以下は上記サイトの要約----------------------


40歳で亡くなる一年前、公園を散歩していたカフカ
泣いている小さな女の子の姿を見かける。


「お人形さんがいなくなっちゃたの」
泣きじゃくる少女と人形を探してみたが見つからない。カフカはこう言う。
「お嬢ちゃんのお人形さんは、きっと旅に出かけたんだよ。
おじさんは郵便屋さんだから、お人形さんから届いた手紙を明日持ってくるよ」


そして、カフカはその晩に自ら書いた手紙を
人形からの手紙として翌日少女に渡す。


「わたしがいなくなったことで泣かないでね。
わたし、新しい世界を見てみたくなったから旅に出たの。
ワクワクする旅のお話を手紙に書いて送るわ」


それから毎日、旅で新しい冒険を重ねる人形からの手紙が
カフカから少女に届けられる。

 

そして、3週間後、郵便屋さんのカフカは、
別の小さなお人形を最後の手紙といっしょに少女に渡す。


「たくさん旅をしたので、わたしは変わったの……」

 

やがて、成長した少女は郵便屋さんが届けてくれた小さなお人形の中から
見過ごしていたメッセージを見つけることになる。

 

愛する人や大事なモノとお別れしなければならないときがくるけれど、
いつか必ず違った形であなたの元にもどってくるよ💕」

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生きていくうえで、もっとも悲しいことのひとつは、
愛する人との永遠の別離ではないだろうか。

 

私のコロラドに住む友人(ご夫婦)の息子さんが、
先月亡くなられたことを知った。
彼らは私と同年齢で、息子さんはまだ30代という若さ。
10ヵ月前にパパになったばかりで、産まれた愛娘に
天国のおばあさんの名前を付けた優しい息子さんだ。

 

友人と残されたご家族の心情を思うと、
いまだにかける言葉が見つからない。


カフカが幼い少女へ送った手紙の役割を果たせるのは、
もしかしたら「時の流れ」しかないのかもしれない。


だからこそ、目の前の幸せが永遠でないことを知り、
大切な人や自分を慈しみ、一日を丁寧に過ごしたいと思う。 

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 13年前に父を亡くした。時々公園のこの遊具が空いていると、背中を伸ばしながら
木々の間から天を仰ぎ、英語教師だった父に「ハロー」と話しかけてみる。