先日、歩いていて、ビルの壁面の紫陽花色に目が引き付けられた。あちこちで咲き始めた旬の花を思わせるアルファベットはTokyo FMのサインだった。
一気に、頭のなかが30代前半にタイムスリップする。文芸翻訳と格闘していたころ、子供たちが学校に行っている間、いつもTokyo FMかAFN Tokyoを流していたのだ。
ノスタルジーを掻き立てられ、帰宅後は久しぶりにラジオをオンにして周波数を80.0MHzに合わせてみた。そして、思い出したのが、これ↓
🎵初めての口紅の唇の色に
恥じらいを気づかせる大人びた世界
~~~
なにかが今日はリアルでシュールな
青いシャドウに
二匹の豹のサファイヤルビーの
あの口づけ、秘め事に
Make Up Shadowに~🎵
当時、よく耳にしたこの曲。ある番組で、ゲストとして出演していた陽水さんに質問できるコーナーがあった。ちょうど「surreal」という単語に出くわし、「シュール」というカタカナではなく違う言葉に訳したいのにイメージがつかめずもがいていた私は、迷わず「"シュールな"とは具体的にはどういう意味ですか?」と質問してみた。もちろん1990年代前半だから、FAXで。そうしたら、この質問を取り上げてくれたのだ。
「〇〇(私のフルネーム)さん、そうやって質問していること自体がシュールなんですよ」……この陽水さんの回答には「?」が飛び交うしかなかったけど、自分の名前を読んでもらっただけでうれしくって満足したのだった。
今日は、夕方になって、頭のなかでMake-Up Shadowを流しながら、公園へ。さっきまで曇り空だったのに、太陽が顔を出し湿度も高くて、ゆるランでも疲れた~それでも、懐かしい曲のおかげで30年前の自分と対話ができて感謝!