以前の同僚がコンビニに置き忘れてきたお金――2万円が無事に戻ってきたという話を聞いた。なんと、すばらしい!
この話を聞いて思い出したのは、築地に場内があった頃のこと。メインエントランスから場内に向かって左側に小さなオフィスがあって、その前に取得物の掲示板があった。お客さんをお連れするときは必ずそこをチェックしたものだ。なんといってもかなりの高い確率で、面白い落し物が書かれていた……クレジットカード、SUICA、現金500円、マグロや大根1本なんていうのもあって、お客さんと大笑いしたものだ。
そして、多くのお客さんの次の反応は「なんで日本人はそんなに正直者なのか❓私たちの国なら何かを落としたらまず戻ってくることはない。特に現金やクレカなんて」という質問につながる。私も経験を積むと心得たもので、たいていこう答えたものだ。「日本古来の宗教、神道は自然信仰が始まり。八百万の神様がいるとされ、身の回りの木にも花にも小さな石にも神様がいると信じられていた。日本一高い富士山に登ることは信仰のためという時代もあった。 なのでいつでもどこでも私たちは神様に見られているから、正直者でいなければ、いくら神社で願い事をしても叶えてもらえないでしょ〜〜」
願い事が叶うかどうかは別として、「情けは人の為ならず」という諺があるように、誰かの幸せは、めぐりめぐって自分の幸せにつながるという考えはそのまま信じたい。
雨上がりで湿気もあったが、北風が吹いて思いのほか涼しく、走るにはちょうどいい気候。滑らないよう転ばないよう細心の注意力で、今朝もいつもの公園を1周ちょっと。