60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

60過ぎて、アスリート気取り~Like an Athlete after 60

よく動けば、老後もすこやかに暮らせるか!? そんな試みを楽しむ日々を綴ります~~The fitness journey of a Tokyo woman in her 60's

話題の一冊~Was the Fountain of Youth found?

LIFESPAN:老いなき世界
デビッド・A・シンクレア&マシュー・D・ラプラント著(2020年9月)

 

老化研究の第一人者が「健康なまま120歳まで生きられる時代」の到来を予測する
全米ベストセラー(2019年9月)の邦訳を読んだ。

 

著者の主張はこうだ……

(本から抜粋したものがほとんどだけど、本からだけでは理解できないことが多すぎて、WEBも調べながら自分が理解できるようにまとめてみたもの。間違ってなければいいんだけど)


私たちの寿命は延びたが、晩年には不本意ながら不自由な生活を強いられ、
医療のお世話になることが多い。そして、それを生物学の法則だから
しかたがないと思っている。

 

しかし、老化はありふれた病気である。だから積極的に治療することができる。

 

では、老化の原因は何か?


まず、生体内には次の2種類の情報がある。

Ⓐゲノム(DNAの塩基配列の情報すべて)
デジタル情報なので、情報の保存やコピーを確実に行うことができる。
親から子へと受け継がれる情報。例えるとコンピュータのようなもの。

Ⓑエピゲノム(DNAの塩基配列を変えることなく、遺伝子の働きを決める仕組みの情報の集まり)
アナログ情報なので、コピーやストレスによる変化を受けやすい。
親から子へ特徴を伝える仕組みの情報。例えるとソフトウェアのようなもの。

 

老化は、エピゲノムが傷ついたり劣化して情報が壊れたりすることで引き起こされる。

 

わかりやすく説明するために、私たちを古いDVDプレイヤーだとしよう。
DVDの縁が欠けてしまえばその再生も中身の復元も不可能だ。
しかし、DVDの表面にひっかき傷がついただけなら、普通は情報を回復できる。
エピゲノムの損傷とはこのひっかき傷のようなもの。
傷を取り除く研磨剤を見つければいいのだ。

 

エピゲノムの損傷を修復してくれるのが、酵素の一種で老化を抑制する機能を持つ  とされるたんぱく質のサーチュイン。


サーチュインを活性化するには、

すぐにできる対処法(①↓)と、新しい医学療法(②↓)がある。

①と②を実行すれば、老化を遅らせ、食い止め、あるいは逆転させるのも夢ではない。

 

老化によって、さまざまな老化の症状(癌、心臓病、糖尿病など)が引き起こされているが、それらの症状を個別に治療するのではなく、老化自体を治療すればいいのだ。
そうすれば、人類は普通に健康なまま120歳まで生きられる。

 

もちろん、この意見に懐疑的な見方をする人がほとんどだろう。
でもそれは、人類が初めて空を飛ぶ前に世間が考えていたことと同じで、
今起きつつあることはライト兄弟が作業小屋でグライダーを飛ばす準備を
進めている段階と同じ。117年前のことだ。空を飛ぶことが夢物語であったのに、
一機の飛行機が飛行に成功し夢が現実となり、今では当たり前になっている……

 

そして、著者は、老化が当たり前になった後の人類の未来像にまで
さまざまな角度から言及することも忘れていない。

 

誰もが健康なまま120歳まで生きられるになったら、
社会の構造も人々の価値観さえも変わるのではないだろうか。

 

上記の①と②は、本文からまとめてみると、下記のようになる。

①サーチュインを始動させるストレスを体に与える
(一定程度のダメージやストレスを与えられると、体は修復プロセスを始動させ、それによって細胞の生存や健康効果が得られる=ホルミシス

●軽い運動をする(疲れるほど運動するとDNAは傷つく!!)
●食事の量を減らす
●間欠的断食(16:8ダイエットなど)を実行する
●動物性たんぱく質を極力取らない
●高温や低温に体をさらす
●小さいことにくよくよしない

②疑似的にホルミシスをつくり出す
●メトホルミンという糖尿病の薬を摂取する
●NMNというサプリメントを摂取する
(著者は上記をそれぞれ1gずつ毎朝摂取しているが、医者ではないので万人に勧めてはいない)

 

実に本文485ページ、巻末の索引、用語集、注釈などもびっしり。
本文の中には、たとえば、下記の興味深い記事もある。

▼老化を確認する検査「座り立ち(SRT)検査」

▼はるか昔16世紀に生きたヴェネツィアの貴族で、極少食の効能を身をもって証明した自己啓発本の父ともいう人物、ルイジ・コルナロの『無病法』

▼運動は、加齢に伴い短くなるといわれているテロメアの短縮を遅らせること

▼健康を増進する遺伝子を一番多く活性化するのは「高強度インターバルトレーニング(HIIT)」

▼50代後半でも危険なスタントをたいていは自分でこなすトム・クルーズの話

▼2014年のサンディエゴのマラソン大会で90代女性の全米記録を2時間近く更新した91歳のハリエット・トンプソンの話

▼2016年当時のオバマ大統領が任期最後の演説で「がんムーンショット計画」の立ち上げを宣言し、当時の副大統領バイデン氏(その1年前に息子を脳腫瘍で亡くしている)を責任者に任命した話などなど

 

それはそれは、もう盛沢山。

一生懸命に読んだけれど、難しい用語と内容で、拾い読みするしかできない部分もあり、悲しいかな、完全に理解するには到底及ばず、本を閉じた。
(図書館から借りた本なので今日返却した)

 

しかし、たとえば、①の内容のいくつかは、次の本の一部の内容と重なっている。
以前読んで大きな影響を受けた2冊だ。どちらもかなり前に出版された本。

もちろん、この2冊以外にも、健康と運動、健康と空腹については数多くの本が出版されている。


◆『若返る人―50歳のまま、80歳、それ以上を迎える方法
以前のブログでも書いたように、15年前の2005年、邦訳が出版されている。

◆『空腹が人を健康にする』2012年、南雲吉則著。

 

②については、私は10歳の時から正露丸以外の薬を摂取したことがなく、
サプリメントも苦手なので、たとえ入手が簡単になっても摂ることはないだろう。

  

もしかしたら、私のひ孫世代くらいに、普通に120歳くらいまで健康で生きられる時代が来るのかもしれない。痛みや病気知らずで晩年をすこやかに過ごすことができればそれは幸せだ。いいことばかりではないだろうが、健康でいられる恩恵は絶大だ。


うん、そのためにも、①のできることをせっせとやろうと思う。

 

この記事は昨日アップロードしようと思っていたが、もう一度返却する前におさらいしたいと思い、今日になってしまった。本書はまた時間をおいてぜひ読み直してみたい。

 

昨日の朝は曇り空が広がるなか、7.01km、7.06分/km。
今朝はお日様の温かさが心地よかったが、5.92km、7.43分/km。
距離も少なくスピードもかなり遅い。まっ、いいか。
しかも、FITBITがスマホGPSと連動できなかったのか、表示がいつもとは違う。

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Have you read a non-fiction book, 'Lifespan: Why We Age, and Why We Don't Have To' authored by Australian biologist David Andrew Sinclair and journalist Matthew LaPlante?

 

The translated book into Japanese was published here two months ago.
So much information! So difficult but so interesting!

 

A world-renowned authority on genetics and ageing suggests scientifically-proven methods that can help us live younger and longer.

 

His point is that ageing is a disease, and that diease is curable.

 

According to his theory, we can't change our DNA, but we can harness the power of the epigenome: we can reverse the epigenetic clock by activating our vitality genes (sirtuins): we are all living well to 120 or more.

 

Do you agree with his theory?


Unfortunately, my level is not enough to understand all of his arguments,
and I'm still somewhat skeptical of his claims, but I think it's worthwhile reading for anyone interested in their healthy longevity.

 

Solving aging is one of the biggest challenges for humankind.
I'm looking forward to seeing how the future will be developed and changed.
Hopefully our descendents will have no diseases💕

 

I like his suggestions of activating sirtuins: take exercise, eat healthily and less, take an intermittent fasting and do cold exposure, all of which I think are just the process to the goal of this blog. I'll try as much as possible.
(however I will take neither Metformin (a medicine for diabetes) nor NMN Supplement even in the future)